認知症があっても幸せになれる…
適切な治療とケアを行うことで、
ご本人も家族も心の平穏を取り戻せます。
80歳の人を約1万人集めると、およそ5人に1人、約2000人が認知症だと言われています。 認知症の最大の危険因子は、「加齢」であり、高血圧や糖尿病のように、ありふれた病気なのです。 長生きすれば、誰しも認知症になる確率は当然高くなります。
――認知症になったら最後、その人は不幸で悲惨なまま終わるのでしょうか?
――いいえ、決してそうではありません。
認知症でなくとも、日々苛まれる苦しみや悩みが多ければ、必ずしも幸福とは言えません。 認知症になったとしても、心が安らかならば、決して不幸でも悲惨でもないはずです。
長年、認知症の方々の診断に携わった経験から、適切な治療と良いケアがあれば、多くの方々にそのような境地に至ってもらうことができると信じています。
病院が目指していること
- 患者さん・ご家族に信頼され、喜ばれる病院であること
- 職員が働きやすく・働きがいのある病院であること
- 地域社会に貢献できる病院であること
病院の特徴
認知症専門病院だからこそできる治療・看護の提供に努めています。
Feature 01
専門知識を備えたスタッフが充実
看護師や医師、薬剤師のほか、精神保健福祉士や公認心理士など、専門のスタッフが充実。特に、各病棟に一人・作業療法士を配置し、社会復帰の支援を行っています。
Feature 02
「認知症治療病棟」での手厚い治療・看護体制を確立
認知症によってひきおこされる様々な症状のため、在宅・病院・施設等での療養が著しく困難な、寝たきりでない認知症の方に対し、手厚い医療とケアを提供する体制を作っています。
Feature 03
「重度認知症患者デイケア」での支援
在宅療養中、あるいは退院後の認知症の方に対し、継続的な健康管理と生活機能の維持を目的としたリハビリテーションを行います。また、ご家族に対しても、在宅介護などの支援をいたします。
受付・治療の流れ
ご家族が認知症かも?と思われたら、早めにご連絡ください!
まずはご相談ください!
受診・入院・デイケアの利用をご検討されている方は、お電話でご予約のうえ、ご相談ください。精神保健福祉士が、ご家族の方に当院についてご説明させていただき、ご本人の状態をお伺いしたうえで、診察のご予約をお取りします。後日、ご本人と一緒に来院していただきます。
医師の診察・公認心理士による「認知機能検査」を実施
医師がご本人を診察します。公認心理士が「認知機能検査」を行います。
公認心理士
認知機能検査
「認知機能検査では、症状の程度に合わせていくつかの検査を組み合わせて行います。
記憶力・理解力・判断力などの水準を総合的に把握し、診断の補助として活用します。」
診断
「認知機能検査」の結果をふまえて、適切なケアをご提案します。
入院が必要な場合
専門スタッフによる適切な看護・ケアを行います
看護師
診療補助・看護全般・健康管理など
「患者様の笑顔を大切に、患者様に寄り添う看護を目指しています。」
作業療法士
身体機能の維持・回復
「各病棟やデイケアに作業療法士が在籍。リハビリやレクリエーション、ADLに関わる動作の訓練などを、患者様と一緒に行っております。個別では、身体機能に関わる訓練や手作業などを、集団では、身体や頭の体操、創作活動をはじめ、音楽療法士によるレクリエーションなども実施。個々の興味・関心を引き出すような、さまざまな活動を提案・実施しています。」
管理栄養士
食事管理・栄養指導
「“治療と癒しの食事提供”の理念のもと、他職種と連携を取りながら、患者様一人ひとりに合わせた栄養管理と給食管理で、入院生活をサポートいたします。」
薬剤師
薬の処方・相談
「患者様・ご家族様に寄り添い、お一人お一人に安心して服用していただけるお薬づくりを心掛けています。」
※このほか、医師の診察はもちろん、公認心理士や相談員によるケアやサポートもいたします。
退院 or 他施設に移る場合
精神保健福祉士が、入院から
退院先の相談まで、継続的に支援いたします
精神保健福祉士
入院から退院までの相談
「入院前の見学・説明・日程調整から、入院中の生活に関すること、退院先をどこにするかなど、入院から退院まで継続的に関わらせていただきます。 主に各種制度・サービスに関する情報提供や手続きの支援をいたします。」
- 詩:竹中郁
- 神戸市出身の詩人。詩集『黄蜂と花粉』『一匙の雲』などを発表。 詩作のほか、児童詩誌『きりん』の創刊編集、校歌作詞など、児童詩にも尽力する。 この詩は、創設者の院長・細見から依頼されて制作されたもの。
- 書:井茂圭洞
- 神戸市出身の書家。昭和36年「若山牧水の歌」が日展に初入選する。平成3年に京都教育大の教授となり、 平成13年の日展で内閣総理大臣賞、平成15年芸術院賞を受賞、2023年文化勲章受章。現理事長・細見毅のために、この書を制作する。